御堂筋グランド
ビジョン

PARTNER:JR西日本コミュニケーションズ

1日およそ8万人、休日になれば10万人もの人が利用するJR大阪駅の玄関口「御堂筋口」。2017年3月、大阪市のメインストリートである御堂筋に面した駅舎の壁面に、新たな交通広告メディアが誕生した。『大阪駅御堂筋グランドビジョン』と名づけられたのは、217インチものLEDパネルを採用した巨大なデジタルサイネージである。
前例のない大きさに、多くの注目を集めている『大阪駅御堂筋グランドビジョン』。だが前例がないのは、大きさだけではない。かつてない交通広告メディアとして開発された背景にあった事実とは。そして、交通広告が向かう未来とは。

MEMBER

交通広告でなければ
伝えられない広告がある

街並みと一体化する
公共性の高い交通広告メディアとは

JR西日本の駅や車両にある交通広告メディアを販売・管理・開発している交通メディア本部にとって、過去に前例のない新しいメディアが誕生することになったのは、2016年のことだった。

「御堂筋口には、もともと大きな看板(写真BEFORE)があったのですが、大阪市条例の改正に伴って広告メディアとして廃止することになり、JR西日本と協力して、じゃあ空いたスペースにデジタルサイネージをつけよう、となったのがプロジェクトの始まりです」(塚越)

そうして始まった『大阪駅御堂筋グランドビジョン』の開発プロジェクトであるが、実は一点、一般的なそれまでの交通広告メディアとは大きく違うことがあった。

それは駅構内に向けたメディアではなく、駅舎の外に向けて設置するメディアであること。「駅舎の壁面に設置するのですが、外に向けたメディアとなるだけに、施設管理主であるJR西日本のレギュレーションだけでなく、大阪市が設けるレギュレーションもクリアしなければなりませんでした」(塚越)。大阪市から要望を受けたのは、公共性のある交通広告メディアとして運用すること。単に広告を流すだけでは、プロジェクトチームが構想する新しい交通広告メディアの実現は不可能であった。

多言語に対応した情報配信で、
インバウンド需要を取り込む

単なる交通広告メディアではなく公共性にも優れたメディアであること。この課題に対して、プロジェクトチームが用意した答えは、広告と併せたニュース配信(写真AFTER)であった。

「ニュースと言っても、当たり前の情報を流すだけでは面白くありません。何か人の目をひくような工夫が必要だと思いました」(塚越)

そこで考えたのが、共同通信社から提供されたニュースを多言語化して配信すること(写真)。当時から高まりつつあったインバウンドニーズに応えるコンテンツとして、言葉の壁を越えて多くのユーザーが注目するのではないかと考えたのだった。

日・英・中(簡体字)・韓の4言語の写真付きニュースを放映するのは関西でも初の試み。一般の広告だけでなく、社会で起こっているニュースを写真と文字で伝えることができる全く新しい交通広告メディアとして、『大阪駅御堂筋グランドビジョン』の運用がスタートした。従来のアナログ看板とは違い、いつでも広告内容や配信する情報を変更できる点が、デジタルサイネージの最大の特徴である。この利点を活かして『大阪駅御堂筋グランドビジョン』は、交通広告メディアの新たな可能性を模索する挑戦的な取り組みとなった。

交通広告メディアが可能にする
未来の広告のカタチ

アナログからデジタルへと変化する広告メディア。その中で、交通広告メディアが担う役割はどのように変化していくのであろうか。消費者の志向性が多様化した現在では、デジタルマーケティングに基づいたWEB広告がシェアを伸ばしつづけている。電車の車内を見渡しても、交通広告に目を向けるよりも、手にしたスマホを見ている人がほとんどである。

「交通広告そのものは、これからもなくなることはありません。むしろ形を変えて、新しい役割を担っていくはずです。例えば、その場・その時の状況に応じて広告内容を変える“リアルタイムコンテンツ連動”という手法が大きな効果を上げています」(林)

晴れの日と雨の日で広告内容を変えるなど、従来は表現できなかったクリエーティブで効果の最大化を狙う手法である。

「さらに言えば、交通広告には交通広告でなければ伝えられないメッセージがあると思います。仕事帰りの電車の中で冷たいビールの広告を見たら、きっと晩酌の一杯が欲しくなりますよね。同じ広告をテレビCMで見ても、同じようには感じないはず。それが交通広告のすごさであり、メディアを扱う仕事の面白さ。これからの交通広告を自分たちの手で作っていける。そんな魅力ある仕事を任されています」(林)

交通広告だからこそ可能な広告表現や広告効果がある。そんな夢のある交通広告メディアを作っていくのも、彼らの仕事と言えるだろう。

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広告会社として、ハウスエージェンシーとして、交通広告媒体社として。
3つのセクションの個性や能力を掛け合わせ、多彩なコミュニケーションをカタチにしています。