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Jコミ MARKETING LABO

“生活者”と“鉄道”にフォーカスした
Jコミ独自の研究レポートをお届けします。

<研究テーマ> 移動する生活者を知る(移動者研究・リアル行動編) “withコロナ”における梅田来街者の動きを捉える

前回のJコミマーケティングニュースでは「梅田来街者の動きを捉える ~大阪梅田 人流データ分析~」として、“beforeコロナ”(2019年11月・12月)における大阪梅田エリアの人流データ分析レポートをお届けしました。今回はその続編として、“withコロナ”に焦点をあて、1年後(2020年11月・12月)の人流データをもとに、休日の梅田来街者の動きを“beforeコロナ”と比較しながら分析しレポートします。前回と同様に梅田エリアを8つのブロックに分け、コロナ禍での各ブロックへの人の流れや、ブロック内の商業施設や駅の利用状況などを捉えることが今回のテーマです。

梅田来街者の人流の変化(“beforeコロナ”から“withコロナ”へ)

“withコロナ”(2020年11月、12月)における休日の梅田来街者数は“beforeコロナ”(2019年11月、12月)に比べて48.0%減少。ブロック別で最も減少率が大きいのは【茶屋町ブロック】で56.0%、比較的減少率が小さいのは【西梅田ブロック】で46.2%という結果が得られました。また、“withコロナ”における梅田エリアでの平均滞留時間は89.4分で“beforeコロナ”に比べて5.3分縮小し、また夜間利用者数割合は26.8%で“before”に比べて5.5%低下、さらに複数ブロック利用者数割合も19.1%で“before”に比べて4.5%低下しました。

梅田来街者のエリア内での動き(“withコロナ”における動向)

ブロック別の利用率では前回と同様、【阪急梅田駅ブロック】が32.9%で最も高く、梅田来街者全体の約1/3がこのブロックを利用しています。次いでグランフロント大阪やヨドバシ梅田のある【JR大阪駅北ブロック】が21.4%、ルクア大阪や大丸梅田店のある【JR大阪駅ブロック】が20.9%で、わずかな差ではありますがこれら2つのブロックの順位が前回と入れ替わっています。そして各ブロックの滞留時間を見ると、【お初天神ブロック】と【西梅田ブロック】、【北新地・堂島ブロック】が平均100分を超え、また夜間利用率も【お初天神ブロック】が44.9%、【北新地・堂島ブロック】が31.6%となり、”withコロナ”においても夜間利用が比較的多いことが示されましたが、前回と比較するとこれらを含めたすべてのブロックで平均滞留時間は短縮し夜間利用率は低下しています。また各ブロック利用者の他ブロック併用率は【JR大阪駅ブロック】で37.6%、【茶屋町ブロック】で37.1%、【JR大阪駅北ブロック】で35.8%など、梅田エリアの北側にあるブロックで高く、複数のブロックを回遊しながらショッピングを楽しむ梅田来街者の姿が窺われますが、やはり“beforeコロナ”と比べるとそういった動きをする人の割合は減っているようです。

次に梅田来街者の駅別利用率をみると、【JR大阪駅】が34.1%と最も高く、次いで【阪急 大阪梅田駅】が21.9%、【大阪メトロ御堂筋線 梅田駅】が21.2%で、梅田来街者の8割近くの人がこの3駅のいずれかを利用していることがわかりました。また前回との比較では【JR大阪駅】、【阪急梅田駅】の利用率が僅かながら低下しているのに対して大阪メトロの3駅の利用率が向上し、 “withコロナ”では以前に比べて「近場」からの来街者の割合が高くなっているようです。

梅田来街者のプロフィール(推定居住地・最寄り利用路線)

梅田来街者の居住地(推定)を府県別割合で見ると、全体の7割近くが【大阪府内】、次いで【兵庫県】が19.0%、【京都府】が4.1%という結果が得られました。そして【大阪府内】では【大阪市】が37.9%、【大阪市を除く府内】が30.5%で、“beforeコロナ”と比べると大阪市内からの来街者の割合がより大きくなっています。また梅田来街者の最寄り利用路線別シェアを見ると、最も多いのが【大阪メトロ 御堂筋線】で11.6%、次いで【JR 大阪環状線】が7.3%と大阪市内及びその隣接エリアの路線利用が多く、また【阪急宝塚線】も7.3%と比較的多いことがわかりました。京都方面では【JR京都線】が7.0%、【阪急京都線】が6.0%、【京阪本線】が3.1%、神戸方面では【阪急神戸線】が5.9%、【JR神戸線】が5.3%、【阪神本線】が4.9%と、各々3路線を合わせると京都方面と神戸方面がほぼ同じ割合であることがわかりました。(「最寄り利用路線」とは、居住地・滞在地など梅田に来街する前に滞在した場所を出発して最初に利用した駅が含まれる路線)

JR大阪駅利用者のプロフィールと動向

梅田来街者の中のJR大阪駅利用者の居住地を府県別で見ると、【大阪府】が62.7%、【兵庫県】が21.7%で、その他では【京都府】が4.7%、【奈良県】が3.3%、【滋賀県】が2.2%という結果が得られました。大阪府内では【大阪市】が30.8%、【大阪市除く府内】が31.9%で、【大阪市除く府内】では【三島地域】からの来街者が12.7%と比較的多いことがわかりました。“beforeコロナ”と比較すると【大阪市】の居住者の割合が増え、大阪府以外の府県からの来街者の割合はいずれも低下しています。また阪急梅田駅利用者の居住地と比較すると、JR大阪駅利用者では【大阪市】の割合が高く、逆に阪急梅田駅利用者では【兵庫県】、【京都府】の居住者の割合がJR大阪駅利用者よりも高いことがわかりました。
次にJR大阪駅利用者のブロック利用状況を見ると、【阪急梅田駅ブロック】の利用率が最も高く31.5%、次いで【JR大阪駅ブロック】の利用率が29.0%、【JR大阪駅北ブロック】が21.2%となっています。阪急梅田駅利用者では【阪急梅田駅ブロック】が45.9%、【JR大阪駅ブロック】が16.5%で、それと比較するとJR大阪駅利用者の【JR大阪駅ブロック】の利用率は格段に高くなっていますが、しかしながらそれ以上の人が【阪急梅田駅ブロック】を利用していることがわかりました。またJR大阪駅利用者の商業施設利用状況では【ルクア大阪】が利用率19.5%で最も多くの人が利用していますが、ヨドバシ梅田、阪急三番街、HEP FIVEなど他のブロックの施設利用者も比較的多くいることがわかりました。

【データ概要】
ポイント型流動人口データ(株式会社Agoop提供)分析対象は2020年11~12月の休日の梅田来街者データ(“beforeコロナ”は2019年11~12月)
ブロック利用者 各ブロックに30分以上滞在した人
駅利用者 各駅を利用して電車に乗り降りした人
施設利用者 各商業施設に15分以上滞在した人

※時間帯:10時台~21時台に滞在を開始したものを抽出。
10時台~17時台に滞在開始を「日中利用」、18時台~21時台に滞在開始を「夜間利用」とする。
※エリア内に居住又は勤務する人などは調査対象から除外。
(特定ブロックでの連続4時間以上滞在者、特定施設での連続3時間以上滞在者を除く)