jコミ MARKETING LABO

マーケティング実績

移動する生活者を知る(移動者研究・リアル行動編)

コロナ後・万博後、梅田の来街行動はどう変化したか

Jコミマーケティングニュースでは、2019年の“beforeコロナ”や“withコロナ”における梅田エリアの人流データ分析を紹介してきました。今回はその続編として、大規模なエリア開発や大阪・関西万博を経て人の流れが平常に戻った2025年11月・12月に焦点をあて、休日の梅田来街者の動きを2019年と比較しながら分析しレポートします。梅田エリアを、従来の8ブロックに、グラングリーン大阪やうめきたグリーンプレイスを含む「JR大阪駅北西ブロック」を加えた9つに分類し、各ブロックへの人の流れや主要駅からの動線、新規開業施設の利用状況などを捉えることが今回のテーマです。

Jコミ MARKETING NEWS Vol.30

Summary

研究レポートの一部をご紹介

梅田来街者のエリア内での動きと滞在特性の変化

現在の梅田における訪問状況を見ると、【阪急梅田駅ブロック】(29.3%)や【JR大阪駅ブロック】(23.6%)など、主要駅周辺に利用が集中しています。2019年と比較すると、JR大阪駅に直結・近接する西側エリアで利用率が大きく増加した一方、東側エリアでは低下しており、梅田の重心が西側へ明確にシフトしています。 また、エリア全体の平均滞在時間は84.1分で、2019年と比べ8.8分短縮しました。利用時間帯は日中利用が67.4%から76.6%に増加しており、日中の限られた時間内で特定の目的を果たす構造へとシフトしています。複数ブロックの利用割合は上昇しており、事前情報に基づき特定の目的地を最短距離で結ぶ「近接エリア内での高密度なハシゴ利用」へと、より実利的に歩く来街者の姿がうかがえます。

梅田来街者の駅利用と商業施設利用の動向

主要駅利用者の動向を2019年と比較すると、どの駅の利用者においても【JR大阪駅ブロック】や【JR大阪駅南ブロック】の利用率が伸長しています。利用駅がどこかを問わず来街者の行動範囲がJR大阪駅周辺へと収束しており、エリア重心が西側へシフトしている実態を裏付けています。施設別では、「阪急三番街」や「ルクア大阪」が高い利用率を占める中、リニューアルした「阪神百貨店」の利用増(+4.4pt)が顕著です。「KITTE大阪」などの新規施設も上位にランクインしており、来街者は限られた時間の中で優先度の高い施設をピンポイントで効率的に利用する行動へと変化していると推察されます。

【調査概要】位置情報データ

(個人の特定ができないよう秘匿化されたデータ/データ提供:株式会社ブログウォッチャー、データ抽出・集計:株式会社JR西日本ITソリューションズ)

分析期間 2025年11月~12月の休日の梅田来街者データ
ブロック利用者 当該ブロックに30分以上滞在した人
駅利用者 各駅を利用して電車を乗降した人
施設利用者 各商業施設に15分以上滞在した人
時間帯 日中利用は10時台~17時台に滞在開始、夜間利用は18時台~21時台に滞在開始としたものを抽出

※エリア内に居住又は勤務・就学する人などは調査対象から除外。 (連続4時間以上の滞在、および勤務/就学地または居住地での連続3時間以上の滞在を除く)